ひとつの時代が終わり、ひとつの時代が始まる。(最終回)
今年の東京モーターサイクルショーが前年を上回る集客で閉幕した。開幕戦のF1GPではホンダのF1マシンが11年振りに表彰台に上がった。当然F1は競技なので、他メーカーの動向も気になる。しかし、ほかを気にし過ぎると自分たちの力を発揮出来ない。
先週に閉幕した大相撲でも、全勝優勝した横綱白鵬よりも押し相撲で10勝を挙げた貴景勝に注目が集まった。もちろん大関昇進が掛った千秋楽ということもあるのだろうが、自分のスタイルを貫きながら相撲に取り組む彼の姿勢に感動した。


雑誌もなりふり構わず他社との発行部数を競うのではなくて、順位が何番だからではなくて活動をやり続けることに意義を感じた。このところ休刊誌が多いという話題から、つい「うちは例え1,000部になっても休刊しない」と言ってしまったが、売り上げ目的で雑誌を発行するのなら休刊した方が得なこともあるだろう。



古希までカウントダウンで、残り4ヶ月ちょっとなった僕には他の手段でやり直したりする若さが無い。次の世代に何を残し引き継ぐか、孫たちの時代を悲しみで溢れさせたくない。世界中の人たちが幸せになって欲しいと願う。いまは体格にも恵まれず大関昇進を決めた貴景勝のスタイルを粋に感じる。

自分の40年間携わった編集者経験を振り返ると止めども無いことに気づく。毎日新聞社の毎日グラフを経てTheBike編集長から、造形社として出版物を発行するまで浪人時代と思えるほどの苦しみも味わった。当時は雑誌コードを取得するのも容易ではなく、書籍コードでムックのようなワンテーマに絞ったスペシャルブックを発行していた。そして、やっと取得できた雑誌コードでLA MOTOを創刊した。



出版に長年携わっていると、予期せぬ出来事も度々あった。しかし、その都度なんとかしてきた。
4月は企業に取って新年度。今年は例年と違って新しい試みにワクワクする。バイクで旅に出てみたい気持ちもかつて無いほど沸き上がる。
また、そんなレポートをmotocotoで書ければ嬉しい。(終わり)
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